
| 2015年5月 「まことにあなたがたに告げます。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。」マタイ25:40 Matt. 25:40 Published by the Society of the Good Shepherd, P. O. Box 122, Amberson, PA 17210. (717) 349-7033 |
米国では、一人で自活できなくなった高齢者の方々の大半は、子どもたちの所に身を寄せるか、老人介護施設に入所することが可能です。メディケア(高齢者向け医療保険制度)により、介護施設に入る費用もカバーされる場合が多いです。ホンジュラスでもほとんどの家族は高齢の親を介護しています。しかし、ここ数十年、若い人々が大都市に行き、田舎や小さな町に住む高齢の両親を捨て去るケースがとみに増えています。
こういったお年寄りの惨状に心を痛めたキリスト者である医師(スィグアテペクエ市に在住のコレア博士)が立ち上がり、貧困にある高齢者のための老人ホームを始めました。この老人ホームは町を出てすぐの田舎にあります。(現在のところ)十分な医療ケアをすることはできない状態にありますが、それでも入居者は少なくとも清潔な場所と健康的な食事をとることができています。
ヴィラ・デル・セロには現在、男女合わせて21人の入居者がいます。この中には、動脈硬化症を患う男性の方や、ダウン症の成人息子を抱えた高齢者の父親などがいます。ホームには四人のケア・ワーカーが住んでいます。この四人の方々は食事を作ったり、そうじ・洗濯をしたり、その他、入居者のさまざまなニーズにこたえています。現在のところ、この四人は入居者と同じ部屋で寝泊まりしています。しかし、コレア医師は将来的に、ケア・ワーカーに別室を提供することができたらと考えています。そうすることで良いケア・ワーカーを雇うことがより容易になり、空いた寝室のスペースにさらに多くのお年寄りが寝ることができるようにもなります。
現在、私たちは二階部分を作ろうとしています。そのためには、ボランティアの方々および資金が必要です。感謝なことに、ホンジュラスでは建築費というのは比較的安価です。実際、五千ドルあれば、工事を完了させることができるように思います。もし今夏、ケア・ワーカーの方々のための部屋を完築することができればどんなにいいかと思っています。