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Japanese Newsletter - August, 2014


ホンジュラスでの働き (ニュースレター 
2004年8月号)

まことに、あなたがたに告げます。あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです。マタイ25:40" Matt. 25:40

Published by the Society of the Good Shepherd, P. O. Box 122, Amberson, PA 17210. (717) 349-7033



Honduras microloan マリオ・ロドルフォ・コレアさんはホンジュラス人の牧師であり、民族的にはレンカ・インディアン(Lenca Indian)です。レンカ族は、ホンジュラスにいる8つの先住民族の中で最も多くの人口を有しており、その数はおよそ10万人です。

またレンカ族は、ホンジュラスで最も貧しく、かつ教育水準の低い民族でもあります。

マリオ牧師の牧する教会は、すべてレンカの人々です。

マリオ牧師は奥さんと4人の娘と共に、エル・オコタル(El Ocotal)という部落に住んでいます。この名称は、この地方に育つ「オコテ」という松の木に由来します。

また、この地域の人々は(自然に樹脂が染み込んでいる)松の木の小枝を集め、それを売っています。この小枝は、まるで灯油に浸かったもののように、よく燃えるので重宝されています。

Honduras microloan マリオ牧師の4人の娘のうち2人は、本来なら高校に通う年齢ですが、家庭の経済状況が非常に厳しく、今年は高校に行くことができませんでした。ホンジュラスでは、学校の無償教育は、8年生(日本でいう中学2年生)までであり、高校で勉強するためには家族が学費を支払わなければなりません。

マリオ牧師の一人息子ケルヴィン君(19)は、ラ・パス市にある学校に進学しました。現在、小学校の教員コースを履修しています。彼は奨学金を受け、また働いて生活費を稼ぎつつ勉強しています。

マリオ牧師が住んでいるところは、非常にへんぴな場所にあります。エル・オコタルに行くためには、まずラ・パス市でバスに乗り(片道1時間)、その後、数時間、歩くか、馬に乗るかしなければなりません。

その地域から発車するバスは一日に一本しかなく、その時間帯というのも朝の4時です。ですから、マリオ・コレア牧師がラ・パス市に来る際には、家を夜中の2時に出なければなりません。エル・オコタルには電気が通っていませんので、バス停までの曲がりくねった道を、懐中電灯を片手に進んで行かねばなりません。

そのマリオ牧師が、私たちのミニストリー(Society of Good Shepherd)のことを耳にし、エル・オコタルで小さな食料売店(pulperia)を始めたいと、ミクロ・ローンを申し込んできました。というのも、その部落には売店が一つもなかったからです。

彼が売店を開く以前、エル・オコタルの人々は基本的な食料品を調達するだけでも、わざわざ遠くの村まで歩いて行かなければなりませんでした。

Honduras microloan マリオ牧師がローンを受けた後、ラ・パス市のミニストリーのディレクター、および他の牧師の方々がマリオ兄を訪ね、売店の品物を供給するため、エル・オコタルに足を運びました。

バスから降りた時、皆、かなりの荷物を背負っていましたが、幸いなことに、バス停には、マリオ牧師および教会の兄弟たちが駈けつけてくれていました。そしてエル・オコタル村までの二時間余りの道、共に荷物をしょって歩いてくれました。

今年の春、マリオ牧師はラ・パス市に向かう途中、馬から落ち、大けがをしました。しかも落馬した際、馬が彼の頭を蹴ったため、かなりの重傷を負いました。彼はそのまま数週間、病院に入院しました。

いよいよ退院しなければならなくなった時、ラ・パス市にいる私たちの同労者ミラグロ・マルティネス姉が空いている部屋を彼のために提供してくださいました。そしてミラグロ姉をはじめとする兄弟姉妹が、その後数カ月に渡り、彼の世話をし、ようやく彼は歩くことができるようになりました。

この大けがの知らせを聞いた時、私は「マリオ兄の売店はきっと廃業に追い込まれただろう」と思いました。ここ米国で、私たちは、ただただマリオ牧師の命が助かるよう祈りつづけました。

ですから、数週間前、私と妻デボラがラ・パス市に行った時、どんなに驚いたか表現できないくらいです。――マリオ牧師は完治していただけでなく、ローンも一年予定より早く返済していたのです!

レンカ族のほとんどは農業に従事しています。彼らはトウモロコシや豆、カボチャ等を栽培しています。しかし、最近、この地方はきびしい干ばつに襲われ、多くの作物は枯れてしまっています。

Honduras microloan 11月から2月にかけてのコーヒー豆の収穫期には、レンカ族は一時的に、家族一同、大きなコーヒー・プランテーションに移り、そこでコーヒー豆を収穫します。この時期の収益で、なんとか生活しているのが大半の家族の現状です。マリオ牧師一家も、その例外ではありません。

彼は一家で初めて、イエスさまを救い主として受け入れた人です。また、父親が主の元に導かれるという恵みにも与りました。神の恵みにより、今、彼の家族は皆、クリスチャンです。マリオ牧師は、スィグアテペクエにある聖書学院で牧会の訓練を受けました。

エル・オコタルには、聖書信仰の教会が一つも存在しない部落が35も存在します。

「こういった教会のない地域に、御言葉を伝えに行く働き人が起こされるよう祈ってください。」とマリオ牧師は言っています。

また、牧師の娘さんたちが、高校の課程を修了することができるよう、そのための学費が備えられるよう、どうぞお祈りください。

デイヴィッド・ベルソーおよびミラグロ・マルティネス

The Society of the Good Shepherd, P.O.Box 122, Amberson, PA 17210 Tel (717)349-7033

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