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Japanese - Trinity

「三位一体」について、初代クリスチャンは どう考えていたのでしょう


AD200年頃、初代キリスト教著述家であったテルトゥリアヌスが、《三位一体》という言葉を作りました。たしかにそれは新造語ではありましたが、だからといって、テルトゥリアヌスが、三位一体について何か新しい教えをもたらしたわけではないのです。そうではなく、使徒時代から彼の生きた時代に至るまで教会全体が信じていたこと――それをテルトゥリアヌスは説明し、また弁明したのです。

救いの教理を別にすると、ニケア公会議前のクリスチャン著述家たちが記したことの中で、三位一体の教理ほど、頻繁かつ徹底的に論議されたテーマは他になかったといっても過言ではありません。そして彼らの説いていた三位一体は、しっかりと御言葉に基づくものでした。しかし、三位一体に関する彼らの理解は、今日、西洋で一般に説かれている三位一体論とは、ある重要な側面において異なっていました。

三位一体に関する西洋的理解は、アウグスティヌスの教えおよび誤解に基づいているのです。そしてそれは歴史的見解でも――聖書的教えでも――なかったのです。